「緊急小口資金 申請殺到 リーマンの80倍」との見出しがありました。
聞いたことあるけど、もしかして対象かな?気になる人おられるよね?と思い調べてみました。
そもそも緊急小口資金等の特例貸付の実施って何?
今まで各都道府県の社会福祉協議会が、低所得世帯・障害者世帯・高齢者世帯等へ生活福祉資金貸付制度を実施していました。今回、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、この制度の対象世帯・金額・返済期間を拡大した「緊急小口資金等の特例貸付」が2020年3月25日から実施されました。
緊急小口資金等の特例貸付には2種類あります。
1 主に休業された方向け(緊急小口資金)
2 主に失業された方向け(総合支援資金のうち生活支援費)
厚生労働省 生活福祉資金貸付条件一覧
対象となる人は?
新型コロナウイルスの影響を受け休業等により収入の減少があり、緊急かつ一時的な生計維持のための貸付を必要とする世帯
※従来の低所得世帯等に限定した取り扱いを拡大
※新型コロナウイルスの影響で収入の減少があれば、失業状態になくても、対象となります。
受付期間は?
受付期間が7月末から9月末までに延長されました。
受付開始の3月25日から7月18日時点で申請件数は約579,000件です。申請はお早めに。
1 主に休業された方向け(緊急小口資金)
●貸付上限額 20万円以内
※ 従来の10万円以内とする取扱を拡大し、下記に該当 する世帯は、貸付上限額を20万円以内とする。
ア 世帯員の中に新型コロナウイルス感染症の罹患者等が いるとき
イ 世帯員に要介護者がいるとき
ウ 世帯員が4人以上いるとき
エ 世帯員に新型コロナウイルス感染症拡大防止策として、 臨時休業した学校等に通う子の世話を行うことが必要と なった労働者がいるとき
オ 世帯員に風邪症状など新型コロナウイルスに感染した 恐れのある小学校等に通う子の世話を行うことが必要と なった労働者がいるとき
カ 世帯員の中に個人事業主等がいること等のため、収入 減少により生活に要する費用が不足するとき
キ 上記以外で休業等による収入の減少等で生活費用の貸付が必要な場合
●据置期間 1年以内(※従来の2月以内とする取扱を拡大)
●償還期限 2年以内(※従来の12月以内とする取扱を拡大)
●貸付利子・保証人 無利子・不要
〇今回の特例措置では新たに、償還時において、なお所得の減少が続く
住民税非課税世帯の償還を免除することができる
こととしています。
住民税非課税世帯とは?
■住民税とは
・自治体によって基準が異なる場合があります。
例 県民税+市町村税です。
東京都は都民税+市区町村税になります。
・個人が1年間に得た所得に対して課税される税金です。
・給与所得者なら源泉徴収により納税します。
・前年の所得で税額が決まります。
■個人住民税の非課税
・生活保護を受けている方
・障害者・未成年者・寡婦(死別・離婚後に再婚していない女性)または寡夫で、前年中の合計所得が125万円以下(給与所得者の場合は、年収204万4千円未満)の方
・前年中の合計所得金額が、区市町村の条例で定める額以下の方
(東京23区内の場合)
35万円×(本人・同一生計配偶者・扶養親族の合計人数)+21万円以下
■シングルマザーで、給与所得204万4千円未満の方とは…
シングルマザーの平均年間就労収入が200万円
100万円未満の割合が22.3%
200万円未満の割合が35.8%
つまり、シングルマザーの58.1%の方が住民税非課税となります。
参考サイト
東京都主税局 個人住民税
2 主に失業された方向け(総合支援資金のうち生活支援費)
●貸付上限額
・2人以上・・・月20万円以内
・単身・・・月15万円以内
●貸付期間:原則3ヵ月以内
●据置期間:1年以内(※従来の6月以内とする取扱を拡大)
●償還期限:10年以内
●貸付利子・保証人:無利子・不要(※従来の保証人ありの場合は無利子、なしの場合は年1.5%とする取扱を緩和。)
〇今回の特例措置では新たに、償還時において、なお所得の減少が続く住民税非課税世帯の償還を免除することができることとしています。
〇窓口
お住いの市区町村社会福祉協議会又は労働金庫(緊急小口資金のみ)
参考サイト
厚生労働省 生活福祉資金貸付制度
対象かもしれないと思われる方、窓口へご確認ください。
Comments